9種類の楽器を自身で演奏した、アンサンブル路線での代表作となりうる決定的作品。クラシック、ジャズ、ブラジル…すべてを飲み込む全能音楽家の最新到達点。巨大都市サンパウロの中心部を見渡せる郊外の山中にあり、豊かな自然に囲まれた土地。アンドレ・メマーリが拠点を置いている場所であり、自身のスタジオとレーベルを運営しながら数多くの傑作を生み出してきたこの土地と、その四季に捧げる組曲「As Estações Na Cantareira」をタイトルに掲げた記念碑的作品。自身の手による新曲や「Lagoa Da Conceição」など既発の代表曲、さらに、同名のトリビュート作品『Ouro Sobre Azul』もロングセールスを記録しているエルネスト・ナザレーによる楽曲、パット・メセニー&ライル・メイズによる「Au Lait」といったカヴァー曲までを収録。ソリストとしてのヴィルトゥオーゾ性を遺憾なく発揮したピアノソロ曲「Frevo Forte-Piano」も含む、バランスの良いレパートリーからなる作品。ピアノはもちろん、シンセサイザー、歌、バンドリン、ギター、フルートやヴィオラなど9種類の楽器を自ら操り、色彩感豊かなサウンドへと結実。ブラジル、クラシック、ジャズ等の多彩な背景を、型破りのスケール感と音楽的イマジネーションのもと展開する。アンサンブル路線の代表作として取り上げられることの多い08年作『…de Árvores e Valsas』の続編的な雰囲気も漂わせる内容で、ピアノソロ作品『Tokyo Solo』と並び、その多彩な作品群のなかでも最初に手にする一枚にふさわしい充実作。作曲家、そして演奏家としても独自の境地をひた走る「全能音楽家」による、とが織りなす一大傑作の誕生である。カテゴリー:CD・DVD・ブルーレイ>>>CD>>>洋楽